2015年度
受領者からのメッセージ
2015年度受領者からのメッセージ
2015年度研究助成金受領者(所属は交付時。敬称略・五十音順)
伝統ある貴財団の研究助成の対象に採択いただき、心より御礼申し上げます。人は社会や環境からの影響を受け成長し、また、常に変化し続けるものです。 私はこれまで、動物の行動を生み出す中枢神経系が生後に発達・変化するメカニズムの究明に取り組んで参りました。 今回、脳内の遺伝子発現を制御する転写調節因子の活性を可視化することのできる新規解析法を開発することに成功し、 本手法を用いて脳が柔軟にその性質を変化させるメカニズムの解明に挑戦することを計画しております。 頂きました助成を最大限有効に活用させていただき、人類に少しでも多くの貢献ができるよう研究に精進して参りたいと思います。
この度は貴財団の平成27年度研究助成金に採択して頂き、心より御礼申し上げます。10年にわたる米国での研究生活を終え、2015年より現所属にて研究室を立ち上げました。 研究室がスタートしたばかりで資金的に脆弱でありましたので、本助成金により研究環境を整備できたことは大きな励みとなりました。 留学してから現在に至るまでGタンパク質共役型受容体を標的とした生理活性物質の探索を中心テーマとして活動しています。 生理活性物質探索プロジェクトは非常にハイリスクではありますが、成功した場合には直ちに新たな生理機能制御メカニズムの解明および新規治療法の開発に繋がる有意義なテーマであると考えています。 “リスクをとることを厭わない研究者精神”を持ち続け、これからも探索型研究を展開していく所存です。
この度は、貴財団の研究助成にご採択を頂き、深く御礼申し上げます。 数ある研究助成の中でも、その伝統と採択テーマのレベル、競争率の高さを誇る本助成に採択されたことは大変な光栄です。 ご選考に恥じない実りある研究に育ててまいるよう全力で取り組む所存です。 昨今世界的に増加の一途を辿る、超難治癌である膵癌に対して、基礎医学分野、公衆衛生分野、 臨床医学分野より様々な研究と試行錯誤がなされておりますが、未だその5年生存率は10%に満たず、最大の不治の病として課題が山積しております。 我々外科学は、膵癌診療の最前線として患者さん、および膵癌一例一例と対峙しており、治癒を見込める唯一の糸口をいかに広げていくか、日々努力しています。 本研究では、日進月歩の膵癌化学療法に、最新の外科的手技を融合させた集学的治療の短期長期成績、および術後合併症を最小化するための再建手技の追求をテーマに掲げました。 本助成のお力添えの元、世界的にもimpactのある発信を目指して取り組んでまいります。
この度は、アステラス病態代謝研究会の研究助成金に採択頂き、諸先生方、関係各位に感謝申しあげます。 複雑な分子の合成を得意技としてケミカルバイオロジーを志向する若手研究者は何をすべきか? 12年前、留学中に妄想したプランの一つが紆余曲折を経て本申請につながりました。 関連研究の難航を踏まえ、何か独自の工夫が必要…と捉えつつ潜伏し、時間が過ぎていきました。5-6年前から本提案へ発展しうる合成研究に着手し、予備知見を少しずつ蓄積してきました。 昨春、現所属へ異動して2ヶ月が経過した頃に作成した申請書を今回採択して頂きました。本件に励まされている小職にとって、忘れがたい貴重な御支援となっております。 リスクの高い挑戦となりそうですが、学生諸氏が実力を存分に発揮できるようにサポートし、突破口を拓いていきます。 本研究での経験を糧にして、研究室を着実に発展させるべく最善を尽くします。
この度は平成27年度の貴財団の研究助成金に採択して頂き、誠にありがとうございます。私のような経験の浅い研究室主宰者にとって、比較的自由度の高い研究費を確保することは極めて重要です。
貴財団の研究助成は、教室を新たに立ち上げた研究者を手厚く支援することを基本方針の一つとされていますが、
このようなご支援は若手研究者が創造的で挑戦的な研究課題に取り組みやすい環境を作る上で、大変大きな価値があると思います。
私自身は本研究において、遷移金属触媒を用いた連続反応によりアルカロイド骨格を一挙に構築する革新的方法論の開発研究を行います。
貴財団研究助成を通じて天然物創薬の加速化に貢献することを目指し、熱意を持って本研究に取り組む所存です。
この度は貴財団研究助成に採択頂き、心より御礼申し上げます。私は、平成27年4月に北海道大学大学院薬学研究院に着任しました。
現在、学生・スタッフ一丸となって新しい研究室を立ち上げているところです。
新設研究室のため、何をするにもちょっとしたものが無いという状況にあり、このような中、貴財団の助成は大変ありがたく思っております。
これまで、光・放射線を用いた生体イメージング研究を行って参りました。せっかく薬学部に戻ってきたので、
新任地では「見る(イメージング)」だけでなく「操る(治療する)」ことも同時に達成するような薬を創りたいと考え、本研究費に応募しました。
戴いた研究費を有効に活用し、試される大地にて新しい薬を生み出すべく精進して参ります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い致します。
この度は、貴財団の平成27年度研究助成に採択いただき、深く感謝申し上げます。 私の研究室では、オートファジーによるミトコンドリア分解(Mitophagy)の分子機構や生理的意義の研究を行っております。 Mitophagyに関しては、これまで出芽酵母や培養細胞では様々な報告がなされているわけですが、実際の動物個体内では、mitophagyが、どの程度、どのように、 もしくは何に反応して誘導されているのかは、ほとんど解明されておりません。 本研究では、動物固体内で誘導されるmitophagyを観察する実験系を立ち上げ、動物固体内でのmitophagyと病態との関わりを解明していきたいと考えております。 今回の助成金を有効活用し、研究を大きく発展させていきたいと思っております。
この度は平成27年度の貴財団研究助成金に採択していただき、深く感謝申し上げます。私たちはこれまで、幹細胞の性状解析や幹細胞を使うバイオテクノロジーの開発に励んでまいりました。 その中で人類最大の強敵である癌研究に役立つ培養技術の開発に挑戦しています。 今回、この挑戦的な研究テーマである膵癌のOrgan-on-a-chipの作製に取り組める機会を得たことを大変有難く感じております。 今後、本研究課題を通じて幹細胞生物学とバイオテクノロジーを協働させ、基礎医学研究や基礎生物学研究の一助になればと考えています。 また、本研究助成を活用し、より一層の学術研究と技術開発にチャレンジして参りたいと思っております。
本研究助成金への応募には推薦者が不要であり、年齢制限もないこと、また、申請書の評価には研究課題の独創性を重視するという貴財団の趣旨に惹かれ、応募させていただきました。 私の申請に対し、先駆性が高く、ユニークな研究であるという評価をいただき、独立したばかりの私には大変励みになっております。 貴財団の研究助成は英語で申請可能であり、そのための応募要項が充実していることも素晴らしく、今後も日本で研究を行う多くの外国人研究者に応募を進めたいと思っております。 貴財団のご支援に深く感謝申し上げるとともに、本課題の推進を通じ、感染症治療薬の開発に貢献できるよう、精進して行きたいと思います。
この度は貴財団の研究助成金に採択していただき、心より御礼申し上げます。憧れの先生方が選考委員をされている本助成に採択していただいたことを大変うれしく思っております。 私は3年前から現所属にて研究室を主宰する機会をいただき、栄養や腸内細菌を介した免疫制御に関する基礎研究とそこから得られた知見をワクチンや創薬、機能性食品の開発へとつなげるための研究を進めております。 周りの方のご理解とご支援のお陰で研究室としての形が整ってきましたので、本研究助成金を有効に活用させていただき、新たな学術情報を発信していきたいと考えております。
この度は、栄誉ある貴財団の研究助成に採択していただきありがとうございます。また選考委員の先生方におかれましては、ありがたい評価コメントを頂き、大変感謝しております。 試験管内で遺伝情報からタンパク質を合成するセルフリー技術は、細胞からの調製が困難なタンパク質、特に膜タンパク質の合成に大きな優位性を持っています。 しかし機能を維持した膜タンパク質の合成には転写・翻訳反応の知識だけではなく、局在の場である脂質膜をコントロールする技術が必要です。 この度採用して頂いた研究テーマは、セルフリー技術を創薬研究に応用するため、長年考えていたアイデアを評価していただいたものであり、貴財団の援助により初めて形になろうとしているものです。 本研究による成果が今後の創薬基盤の核となるよう頑張りたいと思います。
この度は平成27年度研究助成に御採択頂き、心より御礼申し上げます。 今回の採択に至るまでに何度か不採択通知も受け取ったこともあり、採択通知を受け取った際には、喜びとともに責任感で身の引き締まる思いでした。 私は薬理学を専門とし、心血管疾患や薬剤心毒性に関わるイオンチャネル・トランスポーターの働きに興味を持って研究をしています。 現在子育て中の身でもあり、新規テーマのスタートには躊躇する気持ちもあったところを、今回のご助成をいただけたことで、一歩を踏み出す勇気をいただきました。 これを機に研究の幅を広げ、ご期待に添えるよう、より一層努力したいと思います。
この度は平成27年度研究助成に採択いただき、心より感謝申し上げます。私は昨年米国より帰国し、さらに研究室を立ち上げたばかりという状況でした。 そのため、本助成金は研究室の立ち上げや運営に必要不可欠であったことは言うまでもなく、さらに独自の研究テーマを採択いただけた事で新たな一歩を踏み出す私にとって大きな励みとなりました。 私は腸管における腸内細菌、免疫細胞、上皮細胞の三者間ネットワークによる粘膜バリアの形成、特に上皮糖鎖の発現誘導機構について研究を行ってまいりました。 本申請課題では、特に腸管上皮幹細胞の生理機能に焦点を当て、上皮バリアの形成機構とともに炎症性腸疾患との関わりについて研究を展開したいと考えております。 本助成によるご支援を医学、生命科学の分野における重要な成果として還元できるように、日々精進して参りたいと思います。
この度は平成27年度の研究助成に採択していただき、心より御礼申し上げます。 私は2014年末に留学より帰国し、一から新しい研究グループの整備・運営を始めておりましたので、本研究助成は大変ありがたいです。 これまで私は、脳の神経ネットワーク活動を電気生理学的方法によって大規模計測し、その基礎的原理の解明を目指して研究してまいりました。 本研究では、この方法を心臓や筋肉などの末梢器官の計測法と融合させ、中枢と末梢の生体信号のやりとりを解明したいと考えております。 複合的な信号計測法や数理解析法を導入することで、今まで明らかでなかった生命現象の解明につなげられると期待しております。 本研究助成をもとに、よりよい研究成果を目指して精進してまいります。
この度は平成27年度研究助成金を賜り、心より感謝申し上げます。私達は、神経系と免疫系の関連性について研究を進めております。 その過程で、交感神経がリンパ球の体内動態の調節に関わっていることを見出し、その分子機構を明らかにいたしました。 しかし、交感神経によってリンパ球の体内動態が制御されることにどのような免疫学的な意味があるのかを解明するには至りませんでした。 そこで、今回ご支援頂く研究課題では、交感神経によるリンパ球動態制御の免疫応答における意義を明らかにすることを目指します。 私達は、交感神経の活動性が概日リズムを示すことに着目し、それがリンパ球の体内動態、そして適応免疫応答にどのように反映されるのかを解析することによって研究目的の達成を試みます。 本助成金を最大限に活用し、神経系による免疫制御という新しい領域の開拓に邁進いたします。
研究室を立ち上げたばかりの時期に貴助成に採択頂き、心から感謝申し上げます。 評価視点や支援対象としたい研究者について明記されており、申請書の準備にも力が入り、励みともなりました。 大学院より一貫して推進してきた研究テーマである、脳機能制御や神経回路形成制御に関わるカルシウム依存的シグナリング経路に着目した研究を、これからも推進したいと思います。 研究室のセットアップは予想以上に大変で無我夢中ですが、機器や試薬をそろえ少しずつ研究を開始しております。 研究環境を整え、独創的な研究成果を上げられるよう、本採択を励みに研究室のメンバーとともに頑張りたいと思います。
この度は、貴財団の研究助成に御採択して頂き大変光栄に存じます。 2015年3月にイギリス ケンブリッジ大学から帰国し、本年度より新しい所属、新しい研究テーマをスタートしたばかりでしたので、この助成は研究環境を整備する上で大変助かりますし、研究テーマに対する励みなりました。 特に、貴財団の「留学から戻ったばかりの研究者を支援」という理念は大変有り難く、このような素晴らしい研究助成は逃してはならないという思いで応募させて頂きました。 このような理念は今後とも是非続けて頂きたく思います。本研究では、造血幹細胞のシングルセルレベルでのライブイメージング解析という少々お金のかかる解析を軸としています。 お金もかかりますが、シングルセルレベルの解析は膨大な情報量を得ることが出来ます。また、この情報を処理するのにもお金がかかるのですが・・・。 というようにお金がいくらあっても足りないのがこの手の研究の常であります。しかしながら、お金を獲得すれば自信もつきますし、より研究に邁進できる。まさに、一石二鳥です。 感謝の一言につきます。
伝統と栄誉ある貴財団の研究助成に採択していただき、大変に光栄に存じます。選考委員の先生をはじめとする貴財団の関係の方々に深く感謝を申し上げます。 教室員一同にとって最高の励みになるとともに、研究室を立ち上げたばかりであることから、とても大きな支援となりました。 本研究助成では「アピールポイント」を選考委員の先生に訴える機会が与えられ、その点が重視されるというユニークな評価視点が取り入れられています。 このようなところに込められた貴財団からの研究者への想いを感じて、一人ひとりの交付者は助成金を有効に活用していることと思います。 これからも幅広い領域の多くの研究者をご支援していただきますようにお願い申し上げます。貴財団のさらなるご発展を祈念いたしております。
採択通知を頂いたときは、安堵と感謝の気持ちでいっぱいになりました。長い海外生活を経て帰国し、不安な気持ちで半年が経過していました。
選考委員の方からのお言葉も添えられた通知は、申請研究を推進する力となります。心よりお礼申し上げます。
がんには多くの種類がありますが、同種のがんと思われても治療の効果は一様ではありません。
私は、基礎生物学者の立場から、がん細胞の性質を「細胞アイデンティティのゆらぎやすさ」という観点から評価し、その個性をよりよく理解できないかと考えました。
アステラス病態代謝研究会の助成金は、「独創性、先駆性が高い萌芽的研究」「教室を立ち上げたばかり」「個人型の研究」といった「なかなか難しそう」と思われそうな申請研究に対して、
推薦・年齢制限もなく支援してくださる、非常に貴重な助成金です。貴財団の支援を生かし、全力で頑張りたいと思います。
この度は平成27年度研究助成に御採択頂き、心より御礼申し上げます。 私は、ヒトをはじめとする高等生物を対象とした細胞内RNA分子の発現、機能の制御システムを、分子レベルで解析をおこなう研究を行っております。 本研究課題ではRNA分子の修飾と細胞がん化の相関を分子レベルで明らかにできたらと思っています。また、平成28年4月1日より東京大学の方へ研究室を異動することになりました。 本研究助成金の一部は、研究室立ち上げ費用等に有意義に使用させていただきたいと思います。
私は2年前、ちょうど海外留学から戻ってきたばかりで研究費が少ない時に本助成金をいただき、経済的に大いに助けられると同時に、 研究報告会では最優秀理事長賞という栄誉ある賞までいただきまして、今後に向けて大きな自信になりました。 そして今回、前回とは違ったテーマでチャレンジし、再び採択頂けたということで、大変光栄に存じます。 非常に狭き門の中、二度もサポートしていただけるわけですから、前回以上に精進せねばとさらに身が引き締まる思いです。 臨床・研究の両者を知る立場を最大限に活用し、その架け橋となる研究を目指して邁進いたしますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
この度は、伝統と栄誉ある貴財団の研究助成に採択して頂き、心より感謝申し上げます。 これまで、炎症疾患・感染モデルによる実験から、免疫細胞による炎症シグナルの制御機序について研究を行って参りました。 それらの研究を通じて、腸管免疫系の維持には免疫細胞に加えて上皮細胞による粘膜免疫防御も重要であることが解りました。 現在は、腸上皮細胞におけるオートファジーの活性化や炎症シグナルの制御メカニズムの解明に取り組んでいます。 本研究を通じて、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の発症機序を解明するとともに、腸管における炎症反応を抑制する新たな標的候補の提案ができるよう研究を展開して行ければと考えております。 多くの応募者の中から選んで頂いたことを励みに、本研究助成のご支援を最大限有効に活用させて頂き、研究成果を医学と社会に還元できるよう精進して参りたいと思います。
この度、貴財団の平成27年度研究助成金に採択して頂き、深く感謝申し上げます。私は2014年1月に留学から帰国し、独立した研究室を主宰する機会を頂きました。 研究室の規模は小さいですが、研究室のセットアップや研究室運営など日々奮闘していくなかで、研究費の獲得、特に継続して研究費を獲得することの大変さを強く実感しています。 そのような時に貴財団から研究助成金を頂けることになり、大きな励みと自信になっています。 私は学生の頃より様々な疾患の発症や増悪に関与している小胞体の生理学的機能に興味を持ち、新たなシグナル経路を発見したいと考え研究を行ってきました。 今回のチャンスを生かし、この研究を大きく発展させることで疾患の治療に貢献できる成果を見出せるよう研究活動に邁進していきたいです。
この度は平成23年度に引き続き、平成27年度研究助成に御採択頂きましたこと、心より御礼申し上げます。 私は、骨代謝学を専門とし、なかでも骨吸収を介して骨の恒常性維持にかかわる破骨細胞の分化制御研究に長年取り組んでおります。 平成23年度に多大なる御支援を賜りました甲斐もあり、破骨細胞制御にかかわる細胞内代謝経路の発見、そしてその代謝経路とエピジェネティクスが協調的に働く新しい作用機序の解明など多くの成果を上げることができました。 今回、さらなる発展研究の提案をさせて頂きましたところ、高い御評価をいただきましたこと大変光栄に存じます。 今後も貴財団の御支援を最大限に活用させて頂くことでさらに研究を進展させるのに加えて、骨代謝研究を通じて生命科学研究に貢献できるよう精進する所存です。
この度は平成27年度助成金に採択して頂きまして、心より感謝申し上げます。 平成27年度より研究室を主宰することとなりましたが、新しいテーマを立ち上げながら、必要な研究費も同時に獲得することは日々の心配の種であります。 本助成金は研究室のスタートアップ、運営に有効活用させて頂きます。ありがとうございました。 本研究では、生物活性の発現が期待される3,4位中員環縮環インドール類の新規合成法開発を基盤として、それらを活用した生物活性天然物の全合成、医薬化学研究展開までを標的に研究を行う予定です。 創薬研究分野に役立つ新しい有機分子の創出を目指し日々精進する所存です。
この度は貴財団の研究助成に採択頂きましたこと、心より御礼申し上げます。伝統ある貴財団に採択されたことは大変光栄であるとともに、身の引き締まる思いを致しております。 私の留学時代の特殊ペプチドに関する研究経験を基に、本採択課題では数ある非天然型アミノ酸の中でも、β2-アミノ酸の合成法に絞って研究を展開していきます。 有用でありながらも簡便な合成法の確立していない化合物群をターゲットとすることで合成化学の力量を示すとともに、特殊ペプチドを用いた創薬研究に貢献したいと考えております。 本研究助成のサポートを最大限有効に活用させて頂き、研究に邁進していきたいと思います。
この度は貴財団の研究助成に採択いただき、心より感謝申し上げます。私は、血液内科の診療に携わりつつ、大学院生達を指導して研究を続けております。 血液内科は、臨床と研究が非常に近いところにある科であり、疑問点があれば患者さんの血液や骨髄等の検体を徹底的に調べることも比較的容易に実行できます。 とはいえ、やはり研究室で得たデータを臨床で応用するまでには、ある程度のハードルもあります。 こうしたハードルを越えることが全く苦にならないような、一生の仕事になるような研究成果を得られるよう、若者達とともに頑張って行こうと思います。
今回は栄誉ある貴財団の研究助成に採択いただき、深く感謝申し上げます。私は平成26年4月に現所属に着任し、ようやく研究室の整備が終わったところですので、ご支援により研究に弾みが付くことは間違いありません。 私は腸内細菌が産生する代謝物による免疫制御作用に関して研究を進めています。本申請では腸内代謝物が自己免疫応答に与える影響を解析する予定です。 多くの若い学生に囲まれながら奮闘する日々ですが、できるだけ良い研究成果に繋がるよう一層の努力をする所存です。
このたびは貴財団の平成27年度研究助成金に採択していただき、財団関係の皆様、選考委員会の先生方に心より感謝申し上げます。 私は、平成16年に貴財団より海外留学補助金をいただき、ウィーンでの7年にわたる留学生活の第一歩を後押ししていただきました。 平成26年11月より母校の大分大学医学部細胞生物学講座教授に就任致しましたが、教室立ち上げの厳しい状況下において、大変有難いことに再び貴財団の御助成をいただくことになりました。 このように私の研究人生における大事な節目で、いつも貴財団にはお力添えをいただき、感謝の気持ちで一杯です。ご期待に沿うべく日々精進してまいりたいと思います。 伴せて貴財団のますますのご発展をお祈り申し上げます。
この度は平成27年度助成に採択いただきまして、心より御礼申し上げます。 私にとって本年は、三年にわたるテニュアトラック期間を終え、新たにテニュア教員としてスタートをきった節目の年にあたります。 本研究では脳内の伝達物質の生合成とシナプス小胞内充填機構を明らかにすることを目的としています。 これらの一連のシステムを調整する物質を探索することで創薬に結びつけることができるのではないかと考えております。 まだ研究のスタートに立ったばかりですが、御財団の助成により、円滑に研究を遂行できますことを大変感謝しております。 与えていただいたこのチャンスを活かし、御財団の期待に応えることができるよう、研究に取り組んでいきたいと考えております。
この度は、アステラス病態代謝研究会の研究助成に採択いただきまして、心より感謝いたします。私は、脊髄内リズム運動生成回路の作動様式の解明を目指して研究を進めています。 脊椎動物は、移動の際にリズミックな運動(哺乳類では歩行運動)を行います。 このリズム運動を司る神経回路は脊髄内に存在していますが、その詳細は、50年以上の研究にも関わらずいまだに明らかになっていません。 私は、ゼブラフィッシュという小型魚類を用いて、この課題の完全解明に迫っていきたいと考えています。 基礎科学者の立場ではありますが、得られる成果は、脊椎動物全般に通用するものとなり、脊髄損傷からの回復等の応用研究に対しても有意義なものになると信じています。 今後、本助成金に採択されたことに相応しい優れた研究成果をあげるべく、日々努力していきたいと考えています。
この度は貴財団の平成27年度研究助成に御採択いただき、心より御礼申し上げます。 私は近年、線虫C.elegansをモデル生物として、切断された神経軸索が再生するための機構について研究をしております。 これまでに軸索再生を制御する増殖因子や神経伝達物質、そしてそれを制御するシグナル伝達経路を複数同定しており、ささやかながら当該分野に貢献してきたと自負しております。 所属する研究室がじきになくなるため、現在新研究室を立ち上げるべく奔走しておりますが、そのような状況において貴財団の助成金をいただけることは大きな励みであり、物心両面で本当に心強い支援だと感謝しております。 今後は、貴財団の助成を受けた研究者として恥ずかしくないよう、研究の継続と発展のために日々精進する所存です。
この度は貴財団の研究助成に採択いただき、心より御礼申し上げます。実は学位取得後すぐに本研究助成に応募したのですが、その時は不採用で研究の厳しさを痛感しました。 それから数年経ち、ようやく自分の研究テーマを見つけることができ、上司から応募を薦められた時には半ば無理かなと思いながらも『独創性の高い研究』『個人型の研究』『女性研究者』という言葉を励みに再チャレンジしました。 採択との知らせが来た時にはとても嬉しく思いました。現在生活習慣病における亜鉛の役割を明らかにしたいと思い、研究を行っております。 亜鉛は必須微量金属元素であるにも関わらず、その重要性はほとんどわかっていません。 その解明を行うことにより、生物の持つ普遍的なメカニズムの解明に迫ることができればと日々奮闘しています。 このような栄誉ある助成金を頂いたことを励みに、今後さらなる研究の発展を目指すべく邁進していきたいと思います。
この度は、貴財団の平成27年度研究助成金にご採択頂き、心より感謝申し上げます。 私はこれまで、ボツリヌス菌毒素によって引き起こされるボツリヌス症の病態形成機構を中心に、細菌毒素と宿主細胞の相互作用の研究を行なってきました。 平成27年8月より金沢大学に異動し、ラボの移転を行なったばかりで、新規P2施設・特殊病原体使用施設の設営など研究環境を整える必要が生じ、とても厳しい時期でありました。 今回、選考委員など関係の諸先生方に評価していただき、本研究助成に採択されましたことは、本当に助けになりました。 今後は、これまでの基礎的なボツリヌス研究をさらに進展させるとともに、臨床に役立てるような研究成果を目指したいと考えております。 そして貴財団に採択されたことに相応しい優れた研究成果が得られるように、今後も精進して参りたいと思います。
この度は栄誉ある貴財団の研究助成に採択いただき、心より御礼申し上げます。 私は糖尿病・内分泌・代謝内科の外来および病棟において糖尿病患者の脂肪や筋肉などの体組成分布と臓器障害の関連についての臨床研究を行っております。 内臓脂肪の過剰な蓄積は糖尿病などの代謝異常を引き起こすのみならず、微小炎症やアディポカインの分泌異常により直接的に動脈硬化などの進展リスクを高めます。 一方、糖尿病は筋肉量を減少させる危険因子として認識されています。 すなわち、体組成の観点から見て糖尿病は脂肪分布異常と筋肉の質的・量的異常(サルコペニア)を同時に合併する病態と言えます。 本研究助成を活用し、糖尿病の体組成分布異常の病態を詳細に検討することにより、心血管疾患や悪性腫瘍、骨折などADL、QOLの低下につながる疾患の予防法や治療法の開発をめざして、さらに研究に邁進していきたいと存じます。
この度は貴財団の研究助成に採択していただき心より感謝申し上げます。約3年前に独立の機会を得、寄生虫感染症の克服に向けた研究を行っています。 ご存知の通り、寄生虫感染症に対しては有効なワクチンが樹立されていません。私は長らく免疫記憶機構の解明をテーマに研究してきました。 その研究成果を基盤として、現在はマラリアやリーシュマニア症のワクチン樹立に向けた基礎研究に取り組んでいます。 この度の助成を受け、新たな視点・切り口での研究を開始することができました。今後、この第一歩からの歩みを着実に進めていき寄生虫感染症の制圧に貢献したいと考えています。
この度は貴財団の研究助成に採択くださり大変光栄に存じます。留学から帰国して1年経過した節に応募させて頂き、このような力強い支援を賜ることができたのは幸運だったと感謝しております。 現在のミッションは、iPS細胞を利用した再生医療において、いかに腫瘍の発生を回避するか、という点であり、「再生医療」と「癌の分子標的治療」の接点に興味を持っております。 このような、いわば「iPS細胞の分子標的治療」の臨床的意義を評価くださったのは嬉しく存じます。今後ともiPS臨床の発展に微力ながら貢献できるよう精進する所存です。
この度は貴財団の助成金に採択いただきありがとうございました。2013年にミシガン大学より千葉大学皮膚科に留学から帰国しました。 当初は、研究漬けだった留学生活から、研究と臨床との両立に戸惑いを感じる場面も多々ありました。 しかしその後、臨床で乾癬の患者様の診療に携わる中で出てきた新たな疑問を実際に研究してみたいと考えるようになりました。 そのような折に、貴財団よりこのような機会を与えていただいたことは非常に意義深いです。 是非この機会を最大限に活かし、乾癬の診断・治療に結びつくような新たな知見を何か見つけられればと思います。今後も臨床・研究・教育プラス子育てと全力投球で頑張ってまいりたいと思います。
I applied to the Astellas Foundation for Research on Metabolic Disorders, because I was looking for some funding to kick-start one of my projects. One of the main advantages of the foundation is that applicants can directly apply by them self via the Astellas website. In addition, the guidelines are also in English and the project proposal can be written in English, which make things much easier for foreign researchers. I was delighted when I knew that my proposal was accepted as it gave me a very good chance to bring my research farther. I am very thankful for the support that the Astellas Foundation for Research on Metabolic Disorders gave me.
この度は平成27年度の貴財団研究助成金に採択していただき、深く感謝申し上げます。 私はアメリカでの11年間の研究生活のあと平成27年4月に帰国し、大阪市立大学大学院医学研究科で教授として研究室を主宰させていただいております。 帰国直後には研究費を全く持っておらず、着任した教室には私が必要とする実験器具や消耗品は全くなく、さらに大学からのスタートアップの支援金はゼロでした。 その中で、貴財団は帰国直後の研究者支援を積極的にされていることを知り、今回応募させていただきました。 光栄ながら採択され、帰国して研究室運営を始めたばかりで研究費が少ない中、とてもに励みになりました。 本研究では海馬の抑制性介在神経細胞の情報処理における役割を明らかにしたいと思っています。 本助成にふさわしい研究を展開していくことができるよう努力して参りますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
この度は貴財団の研究助成に採択いただき、心より御礼申し上げます。 2008年には貴財団より海外留学補助金をいただき、カリフォルニア大学サンディエゴ校において有意義な研究留学をすることができました。 改めて御礼申し上げます。さらに今回、帰国直後にご支援頂き、新たな研究体制を立ち上げる上でも大変感謝しております。 私はこれまで一貫して、“T細胞の分化o活性化における転写制御機構の解明”に取り組んで参りました。 最近は、HLH型転写因子E蛋白質とId蛋白質を中心に、その生物学的意義や分子機構について研究を進めております。 そして、これまでの貴財団のご支援に応えられる様に、さらに研究を発展させるべく精一杯頑張りたいと思います。
この度はアステラス病態代謝研究会の研究助成に御採択頂き、心より感謝申し上げます。 私は、トランスポーター生化学を専門とし、ほ乳類の神経伝達、植物のストレス耐性に関わるトランスポーターの生理的・病理的役割の解明を目指してきました。 研究を進める中で、我々の研究は「トランスポーター創薬」に発展できると考えるようになりました。 本研究助成は、推薦が不要であることから門戸が広く開かれており、また、独創性や先駆性が高い萌芽的研究提案から支援を受けることができ、さらに、新しい研究のセットアップにも配慮して頂ける特徴があります。 そのため、私は本研究助成金でトランスポーター創薬を目指した新しい研究展開ができると期待し、本研究助成への応募を決めた次第です。 今後は、この研究助成金を有効に活用させて頂いて、画期的な研究成果を挙げ、社会貢献できるように努力していきたいと考えています。
この度は平成27年度研究助成にご採択いただき誠にありがとうございました。私は筑波大学にて学位を修得後渡米し、ポスドクから研究室主宰者(PI)として約24年間をテキサス大学で過ごしました。 研究室では血管壁の細胞外マトリックスに焦点をあてて、マトリックス欠損疾患のモデル動物の作成、そしてメカニズムと治療法を研究してきました。 昨年9月に母校から招聘をいただき、ダラスの研究室を閉じて帰国いたしました。 システムの全く異なる日本の環境で、一からの研究室の立ち上げで大変苦労をしておりましたところ、貴財団からの助成金採択の通知をいただき、日本での研究生活に大きな希望とエネルギーを頂きました。 今後は私自身が経験してきました、既知の概念に捉われない自由な発想とディスカッションを大切にする環境を作り、研究と後進の指導にあたらせていただく所存です。
この度は平成28年度研究助成を賜り、心より御礼申し上げます。私は平成27年4月より、北海道大学大学院薬学研究院の教授として着任いたしました。 研究室の立ち上げの大変さは以前より話には聞いておりましたが、実際にそれに要する労力は私の想像をはるかに超えていました。 まさに暗中模索で始まった1年目ですが、なんとか最初の節目に辿り着こうとしています。 研究室のメンバーが皆、大過なく過ごすことができたことに感謝するとともに、さらに研究・教育活動に邁進するために、環境整備の必要性を感じております。 このような駆け出しの時期にあり、この度のご支援は極めて貴重なサポートになります。 未だ道半ばですが、志を共にしてくれるスタッフと学生と力を合わせ、札幌の地で新しい天然物化学を発信していく所存です。 審査員の先生方をはじめ、財団関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。
この度は貴財団の研究助成にご採択いただき、誠にありがとうございます。 新生児乳児消化管アレルギーは、近年本邦において報告数が急増しており、その病態生理の解明と臨床上有用な検査法の開発が望まれています。 本研究では、便中蛋白を解析することにより、新生児乳児消化管アレルギーを含む小児の消化管疾患の腸管炎症を非侵襲的に評価することを目指しております。 本助成金に採択されたことにふさわしい成果をあげ、子どもにやさしい医療が提供できるように日々精進していきたいと思っております。
この度は研究助成を賜りまして、心よりお礼申し上げます。各研究分野の第一線の方々とともにご採択いただき、誠に光栄に存じますと同時に、研究の遂行に向けて身の引き締まる思いがいたします。
これまで、臨床から基礎研究へシフトしながら、一貫してクロマチンタンパク質に焦点をあて、癌エピゲノムやDNA損傷修復応答の分子メカニズムを探求してまいりました。
タンパク質が、様々な修飾によってその機能を変化させ、環境に適応した生命現象を司るシステムに興味をもっています。
将来的に、がんの予防や難治性の克服にむけて研究成果を発展させることを目指し、一つ一つの確実なdiscoveryを積み上げていくことに尽力する所存です。
最後に貴財団の、研究者個々人の多様な状況へのご配慮と、「知への気概」にたいするご支援に、改めて深謝申し上げます。
この度は貴財団の研究助成金に採択していただき、心から感謝申し上げます。 研究も含めて中々うまくいかないことが多い中で、格段に優れた研究計画とのコメントとともに採択していただいたので、強く勇気づけていただきました。 そして同時に身の引き締まる思いも感じております。これまで私はユビキチンリガーゼの基質同定と機能解析の研究に携わってきました。 様々な手法で基質同定を試みてきましたが一筋縄では進まず、基質を特異的に効率よく同定することが私の悲願でありました。 そして現在、多くの人の助けをお借りし修正を加えながら、ようやく良い手法にたどりつきつつあります。 今回の研究の目的は、この新しい基質同定の手法を用いてパーキンソン病原因遺伝子ユビキチンリガーゼパーキンの特異的な基質を同定し、パーキンソン病の病態の理解を深めることです。 頂いた貴重な助成金を基に、研究に没頭させていただきたいと思っております。
このたびは貴財団の研究助成に採択して頂きましたこと、心より御礼申し上げます。ここ数年来、私は、膜輸送体の超高感度な機能解析のためのマイクロ分析装置を開発して参りました。 本課題では、マイクロ分析装置を改良・発展させることにより、膜輸送体の学術的な理解を促進すると同時に、 膜輸送体を標的とした創薬候補物質の先端解析・大規模探索プラットフォームとしての応用展開を目指す所存です。 本研究助成を最大限に活用できるよう、日々、研究活動に精進して参りたいと思います。
2015年度海外留学補助金受領者(所属は交付時。敬称略・五十音順)
この度は、多数の応募者の中から採択していただきましたことに、感謝申し上げます。今回より応募要項が変更され、より多くの研究者が応募できるようになりました。 その様な中から採択していただき、とても光栄に思います。私は既に英国で研究員として働き始め3年間ほどたっておりましたが、研究環境の違いに驚かされ感心する日々です。 英国のほうが、研究費使用方法や研究施設に全く無駄が無く、女性PIが日本より多く、また重要なことに私が専門とする電子顕微鏡環境は最先端機器が常に設置されています。 今回のチャンスを活かし、英国での研究の発展ならびに研究環境の違いを学び、将来私が帰国した時には、多くの方々に伝え、 日本の研究環境を少しでも世界基準に近づけられたらと考えております。 最新機器を扱える現在の環境で、今まで誰もみたことのない現象を観察出るよう、日々研究を邁進して参りたいと思います。
この度は貴財団の海外留学補助金に採択いただき、誠にありがとうございます。 育児をしつつ大学にて研究を始めた私にとって、過去の業績だけでなく留学中の研究計画や将来のビジョンも評価して頂けた事は非常に有難く、深く感謝しております。 二次選考時には、選考委員の先生方からの暖かいコメントを頂くことができ、大変心強く感じると共に、改めて身の引き締まる思いを感じております。 今回の留学では、これまで培った心筋病態評価の解析技術を、臓器移植法改正後の危急の課題である小児心不全患者に対象を絞って適用し、 短期的には小児重症心不全患者の早期診断及び長期予後改善に寄与することを目的としています。 そして長期的には、成人においても汎用性の高い心不全の画像評価方法の確立を目指し、少しでも医学の発展に寄与し、社会へ貢献できるように研究に邁進して参ります。
はじめに貴財団の海外留学補助金に採択いただきましたことを心より御礼申し上げます。 ”腸内細菌を標的とした新規の心血管病治療法を開発する”という研究テーマを発展させるため、昨年7月よりUniversity of Wisconsin-MadisonのFederico Rey Labに留学しております。 全く伝手のない中での渡米で当初は悪戦苦闘の連続でした。 しかし本留学助成の選考過程では、留学中でもweb面接において留学経験のある選考委員の先生方から貴重なアドバイスをいただき大変感謝しております。 留学先のPIは数年前に独立した新進気鋭の細菌学者で、様々な細菌の培養からバイオインフォマティクスまで幅広い手法を学べる環境であり刺激的な毎日を過ごしております。 将来的には臨床現場で少しでも患者さんに還元できるような成果が得られるよう、貴財団の助成を生かして日々努力してまいります。
この度は貴財団の海外留学補助金を賜り、心より御礼申し上げます。
ボストンに来て半年が経過いたしますが、渡米前と比べいい意味でも悪い意味でも予想を裏切る経験をしております。
施設の設備や一人ひとりの知識や実験の質ではむしろ日本の強みを再認識しております。
逆に研究室が集約した都市構造や豊富な研究室間のコミュニケーション、基礎と臨床を繋ぐ迅速なネットワークなど組織作りについては米国が秀でていると感じております。
この経験がどれだけ深化するかは個人の能力努力に寄っていると自覚し、チャンスを与えてくださったアステラス病態代謝研究会、
京都大学脳神経外科宮本享教授の恩に報いるためにも精進してゆく所存であります。
本留学助成金は、所属機関や年齢などの申請時の制限が少なく、様々な志願者に機会が有ることが特徴であります。
これまでの実績よりもこれからの研究計画により評価されると応募要領にも明記されており、留学への熱意や明確な目的のある方は是非チャレンジされてください。
留学中に応募可能な留学助成が少ない中、そのチャンスを与えてくださりありがとうございました。私は現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で研究をしています。 PIをはじめ、ラボのメンバーも精力的に研究を行っており、刺激のある研究生活を送らせていただいています。 しかしながらカリフォルニアの地価は年々上昇しており、1年ごとに上乗せされる家賃に戦々恐々としながらの経済面に不安のある生活でした。 この度、貴財団の海外留学助成に採択していただき、研究者として評価されたこと、経済的な不安を解消していただいたこと、大変ありがたく思います。 さながら干ばつの続くカリフォルニアに降った雨のようです。現在の研究においても芽が出て実ができるようにこれからもより一層努力していきたいと思います。 最後に、このような研究ができる環境を整えてくださった貴財団および事務局の方々に、心から感謝いたします。
この度は、栄誉ある貴財団の海外留学補助金に採択して頂き大変光栄に存じます。 研究実績よりも現時点の研究計画や研究将来性を評価してくださったものと思い、大変嬉しく思います。 私はInterventional Radiologistとして悪性腫瘍への塞栓療法や動脈硬化性疾患の治療を勉強してきましたが、 新たな可能性を持つステントの開発をテーマとし、現在ドイツのRWTH Aachen UniversityにあるApplied Medical Engineeringという部署に留学しています。 ここでは血管内皮細胞を用いて医療デバイスを加工する技術の開発研究が行われており、 現在技術習得ならびに独自のテーマで実験を行うべく準備を進めている段階です。 この分野は医・工・産学連携が大変重要となってきますが、帰国後に日本初の新たなデバイス開発へと繋げられるような有意義な研究ができればと考えております。 最後になりましたが本研究を採択して下さいました先生方、関係者の皆様、事務局の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
この度は、海外留学補助金に採択していただき誠に有難うございます。年齢に制限されることなく、将来の展望を評価していただけた貴財団の留学助成制度に深く感謝申し上げます。 さて、留学前は見知らぬ土地での生活や新たな研究環境への順応に少なからず不安を抱いておりました。 しかし、いざ渡米してみると、見るもの全てが新鮮で、また、研究に関しても新たな技術や知見を日々習得することができ、本当に楽しく有意義な留学生活を送っております。 様々な国の人々と関わりながら異国の地から日本を見つめ直す機会を得ることができ、本当に良かったと思っております。 留学先のNIHでは、RNA分子の形を詳しく調べ、それが生体内で機能する仕組みを解明するという基礎科学研究を推進してまいります。 世界トップクラスの研究室で様々な経験を積み、将来、日本のサイエンスの発展に少しでも貢献できるよう努めてまいりたいと思っております。
デンマークを代表する製薬会社ノボノルディック社の協力で、コペンハーゲン大学に糖鎖解析センターができました。 担当教授は長年にわたり糖鎖解析をおこなってきたヘンリック・クローセン先生です。 活性の高い糖タンパク質製剤を産生する培養細胞株の作製から、患者検体の修飾糖鎖の網羅的解析まで、地下フロアーの一面に広がる質量分析装置群を駆使して、世界の糖鎖研究をリードしています。 私が発見した新規活性糖鎖に対して、彼らの興味はすさまじく、あらゆる側面からの検証をおこなっています。 あたかも新しい元素の発見を認めるかどうかを判定する、国際認証機関での厳密な確認作業のおもむきです。 そのため、データが出るたびに緊張の連続ですが、大学の近くの人魚姫公園や運河の周りを走ることで、気持ちを落ち着かせています。 貴研究会からの海外留学補助金のおかげで研究に集中することができています、このたびは本当にありがとうございました。
この度は、貴財団の海外留学助成に採択いただきましたこと、心から御礼申し上げます。 私はこれまで、自身が外科医であることを生かして、外科的治療後のヒト検体を用い、臨床的問題点に端を発した基礎研究により、悪性腫瘍を克服したいと願ってきました。 留学先では、基礎から臨床に至るあらゆるレベルでの集学的研究が行われており、正に私の目指してきた悪性腫瘍の新規治療開発研究を存分に行うことのできる環境となっています。 本留学を通して、臨床検体の遺伝情報を的確に取得するために重要な分子生物学的研究手法を学び、がんの標的治療開発に携わることで、 外科から発信するトランスレーショナルリサーチの今後の発展に寄与していけるよう精進して参ります。
この度は、貴財団の平成27年度海外留学補助金に採択して下さり誠にありがとうございました。 特に、一次選考でコメントを下さった選考委員の先生方や、二次選考で励ましのお言葉をかけて下さった事務局の方・審査員の先生方に感謝申し上げたいと思います。 応募要項にもありますように、貴財団では選考に際して多様な評価基準が設けられており、研究業績の面でまだまだこれからの研究者にとっては非常に頑張りがいのある助成金申請システムだと思いました。 また、二次選考ではWeb会議システムという斬新な面接スタイルを採用されており、既留学者や国内の遠隔地に拠点がある研究者にとり、 利便性を考慮して頂きつつも複数の先生方からディスカッションやアドバイスを生の声でいただけるとても良い機会だと思いました。 今後は、海外の研究機関に所属している利点を活かして残りの留学期間を有意義に過ごせるよう精進して参りたいと思います。
芦田浩
東京大学医科学研究所 細菌感染生物学社会連携研究部門
研究テーマ名:病原細菌による宿主自然免疫応答抑制機構の解明
この度は栄誉ある貴財団の研究助成に御採択頂き、心より感謝申し上げます。 新たな研究プロジェクトを開始するにあたり資金面での不安を抱える中、本研究助成は現状の成果ではなく、その「独創性、先駆性が高い萌芽的研究」に対してご理解を頂きましたことを大変有り難く思います。 私は病原細菌の感染機構解明に取り組んでおり、それらにより得られた知見を基にワクチン開発や創薬開発へと応用し、感染症制圧に寄与することを目的としております。 本研究助成による支援を糧に、少しでも人の健康に役立てるような研究に取り組んでいく所存です。