2010年度
受領者からのメッセージ
2010年度受領者からのメッセージ
2010年度研究助成金受領者(所属は交付時。敬称略・五十音順)
この度は、伝統ある貴財団の研究助成を頂き心より感謝しております。私たちの研究は、統合失調症という病に苦しむ方々の回復や予防をめざし、分子生物学・分子遺伝学アプローチを基盤にした活動を行っております。はじめて今回のご支援を頂けたことは大変光栄なことと存じます。これからも、より一層、研究に精進し、この病の分子メカニズム究明と臨床応用に向けた学術的貢献をしていきたいと考えております。また、本研究においてこれまでにご理解とご協力を頂きました当事者の皆さまへ、この場をお借りしまして心より感謝を申し上げます。私自身、新たなチャレンジ精神で研究を続けたいと思っております。今後、精神疾患研究をされている多くの方々が本研究助成に応募され、精神科医療の発展に寄与できる成果へと結びつくことを切に願っております。
平成22年4月に新たな研究室を立ち上げたばかりで、また地方大学ということもあり財政的に極めて厳しい状況におきまして、「教室を立ち上げたばかりの研究者」および「萌芽的研究」への積極的支援を明言していらっしゃいます貴財団の研究助成は大変魅力的でありました。実際に、その言葉通り、所属・身分にこだわらずに厳正かつ公平な審査をして下さいましたことに心より感謝を申し上げます。本研究助成を頂きましたことで、自分の研究方針に対して確固たる自信を持つことができました。研究室として第一歩を踏み出した時期に、この様な名誉ある研究助成を頂けましたことを誇りに思い、この気持ちを決して忘れることなく、研究活動に尽力していく所存でございます。
化学合成の困難さから研究対象とされてこなかった、医薬的に重要な天然化合物群に着目し、効率的合成法の開発をテーマとして研究に取り組んでおります。アステラス病態代謝研究会の研究助成は、研究計画のアイデアや独創性が重視されるとのことで、キャリアを始めて間もない私にもチャンスがあると考え応募を続けてきました。選考委員の先生方に自分の熱意をいかに伝えるか、毎年考えながら申請書を書くことは、自身の研究の意義を真剣に見つめ直す非常に良い経験になりました。大学に職を得て約4年になりますが、ようやく芽が出始めた研究テーマに対して今回ご支援頂きましたことは心強く、また大変励みになります。背中を押して頂いたことに御礼申し上げますとともに、今後も研究教育に尽力する所存です。
本財団助成金は、推薦者が不要で、年齢に関係なく、基礎生命科学研究を行っている研究者も支援していただけるということで、『女性研究者』で『教室を立ち上げたばかりの研究者』でもある私は、積極的に応募することができました。フェアで厳しい選考により、助成対象者として選ばれましたことは光栄で、新たなチャレンジに大きな励みとなりました。心より感謝しております。今後も本財団助成金の支援によって、素晴らしい研究成果が生まれ、画期的治療法の開発へつながることを願っております。
独立した若い研究者や女性を重点的に助成する貴財団の理念、また、推薦者が必要なく、年齢制限もない完全公募制であることなど、貴財団の斬新な助成制度は、日本のサイエンスコミュニティーの様々な状況下で研究を推進している研究者に、幅広い柔軟な助成が可能であり、大変ありがたく思っております。今後も機会があれば応募したいと思っておりますし、研究者仲間や後輩研究者に応募を勧めたいと思っております。今後とも、多様な研究者が貴財団より御支援を賜りますように願っております。
研究費・助成金申請というものは、どうしても受けがいい建前等を気にしながら書かなくてはならない状況が多々あるものですが、貴助成金への応募は素直にやりたいことをそのまま書かせていただきました。それだけに、他の研究費よりも思い入れが強く、潜在的な閾下の気分がアウトプットに大きく作用してくる研究活動に、いつも以上に大きくプラスの力学が働くのではないかと期待しています。研究活動拠点を移した矢先での研究費でしたので、新たなセットアップ等に大変重宝させていただいています。感謝と期待を責任に絡めて研究の宝探しをしていきたいと思います。
本研究助成では基礎から臨床まで広範囲の研究を対象とし、さらに所属機関からの推薦枠や年齢による制限がないため、申請者本人が記述する研究状況と内容のみが厳しく公平に審査される点で特徴的だと思います。私は平成20年に現所属に赴任し、前所属で始めた「リン酸化プロテオミクスによるキナーゼ基質の大規模同定と生理機能解析」を発展させるために、独自に研究費を獲得する必要がありました。本助成金は使途の自由度が高いため、大きなサポートとなり感謝しております。地方大学に所属する私にとっては、研究報告会は全国の多くの先生方と交流できる貴重な機会でもあり、大変楽しみにしております。
今回は貴財団に採択して頂き、深く感謝いたしております。私が貴財団に申請するにあたって、非常に心強く感じましたのは「年齢制限が無い」「女性研究者への支援」という2点でした。特に年齢制限に関しましては、近年、若手を対象としたものが多く、私のように、ポスドク歴が長く、ようやくポストを得た者にとっては研究費が必要であっても、申請すらできないという厳しい状況にありました。そのような中で、貴財団の存在は、研究費という経済的な面だけでなく、「これで研究ができる、続けられる」という精神面での推進力となりました。研究のアイデアに年齢は関係なく、また女性は、生活面でやはりまだハンディキャップを背負っておりますので、貴財団がこれからも現在のような姿勢を続けて下さることを強く希望し、貴財団のますますのご発展をお祈りしております。
静岡大学に赴任して2年が経つ頃、応募させていただきました。研究室を立ち上げるにあたり、非常に助かりました。同時に、このような栄誉ある助成をいただき、いっそう研究に励もうと決意を固めた次第であります。「個人型研究」、「教室を立ち上げたばかりの研究者」等の支援が必要な研究者に、優先的に研究助成を行うという方針は、非常に先進的であると思います。所属学部から推薦件数の制限がある助成金が多い中、推薦を必要とせず年齢制限もないことから、多くの研究者にチャンスがあるといえます。特に、私のように新しい場所に赴任したばかりの研究者は、応募することをお勧めいたします。
私は平成22年4月に助教に就任したばかりで、さらに10月には所属大学の異動があり、研究遂行とともに研究室のセットアップに多大な時間と費用を必要としておりました。そのような環境の中、「個人型研究」、「創造的かつチャレンジングな萌芽的研究」への支援を積極的に行って下さる当財団の研究助成は、研究のさらなる発展のために力強いサポートとなりました。心より感謝申し上げます。この度の研究助成によりさらに研究を進め、本領域のさらなる発展および新たな分野の開拓を目指したいと思います。今後もより一層多くの方々が本研究助成に応募され、次々と素晴らしい研究成果を挙げられることを願っております。
歴史ある貴財団の研究助成に採択していただき、大変感謝申し上げます。
私はトランスポゾンと小分子RNAの関連を研究テーマとしています。トランスポゾンはゲノムの数10%を占める因子であり、その発見は1940年代という分子生物学の確立以前でした。しかし、その量の膨大さゆえに機能解明が進んでいません。つまり本研究は、トランスポゾン研究という長い歴史にチャレンジするという側面もあります。実現には、勿論良いアイディアが重要ですが、それを検証するための資金も必須です。従って、本助成金のように使途に制限が無い研究費は大きな力になります。今注目されるiPS細胞研究は、元を辿れば山中因子と呼ばれる遺伝子群の基礎研究結果がアイディアの源だと考えます。私の研究もこの助成を栄養として「種」を産み、いつか「大きな実」を結ぶことを夢見て、精進していきたいと思います。
この度、アステラス病態代謝研究会研究助成金に採択していただきました。まず、選考委員の先生方および財団の皆様に心より感謝申し上げます。
私は現在、プロテオーム中にある標的蛋白質の精製・ラベル化法の開発を化学的視点から行っています。本研究のアイデアは、かなり以前より温めていたものです。しかし、研究実績のない挑戦的な研究だったこともあり、研究資金の獲得に苦労していました。このような中、本助成金の募集要項に「創造的かつチャレンジングな萌芽的研究」との文言を見つけ、駄目で元々と思いつつ応募した次第です。独創的アイデアはあるものの研究実績がない場合でも、私のように運よく採択されることがあります。特に萌芽的アイデアのある若手研究者の皆様には、研究業績の多寡にかかわらず応募していただければと思います。
本財団の助成金募集要項で最も目を引く項目は、「創造的且つチャレンジングな萌芽的研究」「個人型研究」「女性研究者」「教室を立ち上げたばかりの研究者」を積極的に支援するという財団の主旨だと思います。これらは独立した、もしくは独立を目指す若手にとって格好の機会であり、これに喚起され高いモチベーションを持った研究者が多数応募してきているものと予想します。その中で私の研究が選ばれたという事実は評価する一方、その責任の重さも感じています。この助成を確実に成果・業績として積み上げていくことが受賞者の義務であり、それが財団の将来の研究助成事業の発展、延いては医学薬学研究の発展に繋がるものと認識しています。
私はポスドク研究員で、独立した一人前の研究者への途上におります。そのような時期に、厳しく公正な審査が行われる病態代謝研究会の助成を頂けた事は大きな励みであり感謝しております。また、沖縄で研究する研究者では初とのことで、これも名誉なことと思っております。病態代謝研究会助成金は、対象分野が基礎生命科学から臨床研究まで幅広く、また推薦も特に必要がない事から、応募しやすいのが特長と思います。また、「個人型の研究」「教室を立ち上げたばかりの研究者」を支援したい、とのことで、若手に取ってはとても有り難い助成金です。現在、私は、タンパク質分解系によるミトコンドリア機能維持機構を課題としておりますが、ご期待にこたえられるように、一層、研究に精進したいと思います。
この度は貴重な助成の機会を頂き厚く感謝します。本来、研究というものは、実験結果が仮説どおりになったときの喜びだけでなく、どんな結果がでるかわからないところも面白いところであります。そんなワクワクするような若干脱線する研究の方向性を否定するかのように、昨今、計画通りに使わなくては怒られる予算が多くなっているなか、貴財団の研究費のように自由に使えるものは大変貴重なものです。小生、1年前に、ビタミンB1を発見した鈴木梅太郎先生から脈々と続く伝統のある研究室を引き継ぎました。ラボを立ち上げ、実験環境を充実させるのに貴重な研究費です。これを励みに、素晴らしいと評価されるような研究をしていきたいと思っております。
海外留学から帰ってきた直後、特に若手研究者にとっては研究費確保が大変難しい状況にあると思います。そんな状況の中での貴財団の助成は、私にとって研究費の補助と言うことだけでなく、研究意欲を非常に高めるものであり、大変有難く心強いものでした。改めて貴財団に感謝を申し上げると共に、今後も多くの若い研究者の方々が貴財団の助成に応募され、伸び伸びと独創的な研究環境を整えられますよう、心よりお祈り申し上げます。
このたび病態代謝研究会より研究助成を頂き、誠にありがとうございました。伝統ある研究助成に採択され大変光栄に存じます。私は、出産・育児のために研究活動に若干のブランクがあるのですが、病態代謝研究会では、応募要項に「女性研究者の支援」を掲げて頂いており、研究助成の申請時に出産後の研究復帰や子育てと研究の両立などについてアピールすることができました。子育てをしながら研究を続けたいと思っている私のような者には、病態代謝研究会の存在はとてもありがたく、今回の受賞には大変励まされました。このような支援をして頂ける貴財団に心より感謝するとともに、今後一層研究に真摯に取り組んで参りたいと思っております。
現在日本を代表する名高い先生方が多く受賞されてきた歴史と栄誉ある貴財団の研究助成にこの度採択されことは、これからの研究に大きな励みになります。また、大きな実績やトップジャーナルも有さない私の様な研究者でも選考委員の先生方に評価して頂けたことは、私の研究テーマが貴財団の趣旨として掲げられております「創造的かつチャレンジングな萌芽的研究」 に当てはまる課題であったと推察し、これも大きな自信に繋がりました。当研究部門内に僅か3名のグループで研究を始めてから2年目を迎えた私どもは、1年目よりも極端に研究費獲得率が下がり、実績と獲得資金において負のスパイラルに陥っている状況から、この研究助成は極めて貴重な研究費となりました、深く感謝しております。また、テーマ立ち上げ中だった一昨年度も貴財団より助成頂き、今回の研究テーマに発展する基礎を作ることが出来たという経緯から、本助成事業は私どもにとって掛け替えのない存在となりました。この貴重な研究助成を通して得られた成果が、精神疾患治療の一役を担い、社会貢献という形で貴財団への恩返しが出来る様、日々研究に励みたいと考えております。
2010年度海外留学補助金受領者(所属は交付時。敬称略・五十音順)
この度、海外留学補助金の受賞が決まり、アメリカでの研究の道が開けました。アステラス病態代謝研究会に心より感謝申し上げます。
留学先のペンシルベニア大学・医学部は、基礎研究と応用研究の融合を促進し、医療の発展に貢献することを目指しています。実際に、研究室をまたいだ研究者間の交流が活発で、共同研究も数多く展開しています。このような環境に飛び込み、多様な研究者と切磋琢磨するなかで、多くを学び取りたいと思います。
私の明日は、変わりました。次は、私が誰かの「明日を変えられる」ように研究に邁進したいと思います。
慢性心不全は、生活習慣の欧米化と高齢化社会おいて、社会的にも医学的にも革新的な治療法の開発が必要な疾患です。私は虚血性心疾患に対する心筋再生医療の研究を行うためにCedars-Sinai Medical Center, Heart Instituteにて研究留学をしています。この施設は基礎研究施設を有した大病院であるため臨床の現場も近く、臨床治験などの情報収集が容易であり、臨床的見地から基礎研究への効率的な応用、およびトランスレーショナルリサーチに有利であると考えました。このような環境で研究に専念し、実りある研究生活を送るべく病態代謝研究会の海外留学補助金に応募させて頂きましたが、こういった趣旨を評価して頂いた結果、助成金のサポートを頂き、大変感謝しております。今後、広い視野で研究に取り組み、成果が得られるよう努力していきたいと考えております。
この度は、貴財団の海外留学補助金をいただき、誠にありがとうございます。厳しく公平な審査の下、非常に少ない採択率の中で評価されたことは、非常に励みになりました。北欧スウェーデンでの研究を決断するにあたり、様々な不安や葛藤がありましたが、家族や周囲の方々からの激励に加え、貴財団からも強く背中を押していただいたことで留学への気持ちを奮い立たせることができました。私は歯学部を卒業してから現在まで、主に乳癌に関する基礎研究を行ってきましたが、留学先では精神神経疾患に関する基礎研究、臨床研究、ならびにそれらを円滑に結びつけるスウェーデンの医療システムをも学びます。新たな挑戦が沢山待ち受けていますが、一歩一歩着実に前進し、人間として、また研究者として実力をつけて帰国できるように精進して参りたいと思います。
私は、オランダのHubrecht研究所というところで、幹細胞を制御する分子基盤の解明を手がかりとし、新しいガン幹細胞の同定法の確立に関する研究を行っています。私の専門分野は発生生物学なのですが、基礎研究のアイデアを評価し、助成対象者に選んで頂きましたことに大変感謝しております。現在、オランダの素晴らしい研究環境のなかで、じっくりとサイエンスが出来ているのもアステラス病態研究会やその関係者の皆様のおかげであると思っております。ユニークなアイデアで本研究を発展させ、ガン治療への有益な情報をフィードバックできるように邁進していきたいと思います。
私はこれまで京都大学ウイルス研究所で約10年間HTLV-1という感染者に白血病を起こすウイルスの研究を行ってきました。今回このような留学をする機会に恵まれたこと、恩師である松岡雅雄教授をはじめ多くのお世話になった方々に感謝を申し上げます。
現在、私はロンドンのインペリアル大学のCharles Bangham博士の研究室にて研究を開始しています。所属の研究所は、ペニシリンの発見者として知られノーベル医学生理学賞受賞のアレキサンダー・フレミング博士が所属していたところであり、研究所の隣には記念博物館が設置され当時の研究室の様子や抗生剤の歴史について展示がなされています。研究室内外で日本との違いに戸惑いつつも、医学の歴史を肌で感じられるすばらしい環境に身を置ける機会は医学者としてこの上ない貴重な経験となるであろうと確信しております。
最後になりましたが、この度は大変貴重な留学助成金を授与していただき、本助成金の役員および審査員の先生方、病態代謝研究会関係の方々、アステラス製薬様に心より感謝を申し上げます。
この度、非常に少ない採択率の中でこの助成を頂けたことは大変光栄で励みになりました。アステラス病態代謝研究会の海外留学補助金で最も魅力感じる点は推薦者不要で、年齢制限を設けてない、且つ女性研究者を支援していることです。海外留学助成金の応募は年齢制限あるのがほとんどの中、この画期的な制度を通して夢を追うことができました。このような支援をして頂ける貴財団に深く感謝申し上げると共に、今後の研究を進めていくにあたり、身の引き締まる思いであります。現在ボストン留学6ヶ月目になりますが、残りの海外研究生活を一層有意義なものにし、精進してまいりたいと思っております。
認知症医療に新しい学問を築くことで高齢化する社会に貢献したいと考え、研究に取り組んでいます。より研究を発展させるためハーバード大学医学部への留学を決めました。財団の明確な助成趣旨と、「年齢制限なし、推薦者も不要」という特徴のある応募条件に魅かれ、留学助成に応募しました。過去に多くの著名な研究者が受賞している本財団の研究助成には、憧れもありました。応募者も多く大変厳しい競争ですが、その中での採用は助成金額以上の有り難さや重みを感じます。海外留学助成も他の研究助成と同様、当然のことながら将来的には社会に還元されるべきものです。財団の助成趣旨にも明記されています。私の目標は、認知症問題の克服を通して社会に広く深く貢献することです。今回いただいた助成が、自分の研究を通して、最終的には社会に還元されたらとても幸せです。
私は小さい頃から、海外で研究したいという夢を持っていました。海外へ行ったら、自分は大きく変わるのではないか、全く違う発想で研究出来るのではないか、などと考えていました。しかし、勤め始めて10年以上経ち、その間結婚・2度の出産など、留学の夢がどんどん遠のいていく気がしていました。その様な時にこの留学補助金を知り、「女性研究者支援」という趣旨に、大変励まされました。助成金をいただき、長年の夢が叶ったことに、心より感謝致します。実際に留学を始めると、現実は夢と異なり、自分の未熟さを痛感する毎日で辛いことも多いのですが、留学をしなければ味わえなかった発見、喜びもあり、沢山の刺激を受けています。この様な経験を通して少しずつ自分が変わり、何かを得ていると信じ、有意義な留学生活を送りたいと思っております。
新井 郷子
東京大学大学院 医学系研究科 疾病生命工学センター 分子病態医科学部門
この度、平成22年度助成金に採択されましたこと、誠に光栄に存じます。今回二度目の受賞となります。私共の研究室は約5年前に発足いたしましたが、一度目の受賞の頃は、当時の研究がやっと形になって見えてきたかという頃でした。暗中模索の中、我々の研究に価値を見いだしていただいた貴財団の先見の明に大変感謝いたしております。お陰様で大きな進展を得ることができ、現在非常にactivityが高くなっております。今回の受賞はその高まったactivityを維持し、さらなる飛躍のために必要な糧として大変有難く感じております。研究には時間と労力、そしてなによりも資金が必要であるため、このように継続的に支援していただける助成金大変有難くモチベーションが高まります。これからも多くの研究者を応援いただき、日本の科学力の向上にご支援いただけますと幸いです。